【製品の故障、安全性… その「なぜ?」に、私たち技術者ができること】
設計者の皆さん、技術者の皆さん、こんにちは。株式会社テクノクオリティーの渡部利範です。
日々、新しい技術や製品を生み出すために奮闘されている皆さんの前には、時に大きな壁が立ちはだかることがあるのではないでしょうか。
「なぜ、この部品は市場で壊れてしまったのだろう?」
「どうすれば、もっと安全で信頼される製品を作れるのだろう?」
「予期せぬトラブルの原因が、どうしても掴めない…」
私自身、長年にわたり電気・電子部品の故障解析や製品安全技術に携わる中で、こうした「なぜ?」という問いと向き合い続けてきました。そして、その経験から痛感しているのは、製品の信頼性と安全性を追求する上で、「部品の壊れ方」を知ることと、「製品全体の安全」を考えることは、決して切り離せない車の両輪であるということです。
【部品はなぜ壊れるのか? そのメカニズムを知る重要性】
一つ一つの部品には、材料、構造、製造プロセスに起因する固有の「壊れ方」があります。
オンライン講座「電気・電子部品の壊れ方」では、コンデンサ、スイッチ、接続部品、半導体デバイスといった主要部品を取り上げ、
過電圧や熱、応力によって、内部で何が起こっているのか?
はんだクラックや絶縁破壊、接触不良は、なぜ発生するのか?
市場で実際に起こった故障事例から、何を学ぶべきか?
といった疑問に対し、豊富な事例と解析データ、そして私自身の経験に基づいた知見を交えながら、その根本的なメカニズムを解き明かしていきます。故障の「なぜ?」を深く理解することは、的確な原因究明だけでなく、設計段階での未然防止策を講じるための、まさに羅針盤となるはずです。
【製品全体の安全性をどう確保するか? 体系的な知識と視点】
一方で、個々の部品の信頼性を高めるだけでは、製品全体の安全性を保証することはできません。オンライン講座「製品安全技術」では、よりマクロな視点から、
感電、発火、火傷、機械的な危険… 製品に潜む「危険源」をどう特定し、評価するか?
電流ヒューズ、温度ヒューズ、サーモスタット… 保護素子や回路をどう正しく選び、使うか?
プラスチック材料の燃焼性や電気的特性をどう評価し、安全な設計に活かすか?
そして、グローバル化が進む現代において、避けては通れない「サイレントチェンジ」のリスクにどう備えるか?
といった、製品安全の核心となるテーマを扱います。国際規格の考え方や、具体的な安全設計思想、評価手法などを学ぶことで、場当たり的ではない、体系的で本質的な安全対策を講じる力を養うことを目指します。
【技術者としての成長のために】
「壊れ方」を知ることで、より確かな「安全設計」が可能になる。
「安全設計」の視点を持つことで、「壊れ方」への対策がより具体的になる。
この二つの講座は、相互に補完しあいながら、皆さんの技術者としての引き出しを増やし、より高いレベルでの製品開発を可能にするための知識と視点を提供します。
皆さんが日々向き合っている課題や疑問に対し、これらの講座が少しでも解決の糸口となり、自信を持って「安全で信頼できる製品」を世に送り出すための一助となれば、これに勝る喜びはありません。
ぜひ、この機会に「部品の壊れ方」と「製品安全技術」の世界を探求してみてください。お待ちしております。
渡部 利範